インターネットで知りたい事や欲しいものを検索して、辿り付くウェブページにある情報は、始めからネットにあるものではなく、誰かが検索需要に合わせて作っているものです。

    それぞれのウェブページが所属しているサイトはどんな種類のものか、気になった事はありますか。

    いざ自分のサイトを作ってみようと思った時には、ふっと、どんなサイトを作ろうかな、そもそもどんな種類のウェブサイトがあるのかなと、初めて気になり出します。

    IT 専門分野を職業にしている人を除き、多くの人は、自分から情報発信をして見ようと思わなければ、そんな事は考えもしないと思います。
   
    ヒューマンソリシアの新しい調査によりますと、日本の IT 人口は僅か0.86%で、著しくIT人材不足とされています。一部のネットビジネスを目指す人たちは、独自に知識を求めていますが、残り少なくとも9割以上の人口は、分かっているかどうかが怪しいです。

    筆者の会社上司や、家族を含める周りの人たちが、ホームページとサイトの違いさえ判らず、ホームページ=サイトと思っていました。

    いまでもそう思っている人が沢山いると思いますが、例え日々ニュースやTVで「ホームページ」や「ウェブサイト」を耳にしても、その違いに疑問を持つ事は余りありません。

    これを機に、「ホームページ」も「ウェイブサイト」も、クリアにして行きましょう。

ホームページはウェブサイトではありません

    一番上にあるアイキャッチ画像は、筆者が作った HTML サイトとブログとSNSの関係性を示したものです。画像の方が理解し易い場合は多々あります。

    言葉で表現すると、インターネットのブラウザで見られる、同じ画面に詰まった情報ページは、全てが WEB ページと呼ばれ、同じ運営者が作成した複数のWEB ページ(本のイメージ)の集まりウェブサイトと呼び、ブログSNSもそれぞれ固有の目的と環境は違いますが、ウェブサイトの一種であります。

    ブログサイト、SNSサイトとも言いますが、聞いた事はありませんか。それを略して、ブログ、SNS と一般的に言っています。

   ついでに、ブログは Web log に由来し、ウェブサイトの記録と言う意味です。SNS は Social Networking Service の略語です。

    そして、ウェブサイトの種類に関わらず、ブログでもSNSでも、一番最初の表紙ホームページと言います。

    厳密に言えば、ホームページはウェブサイトの一部(本で言えば表紙)です。繰り返すと、印象が強くなりますね。

    ただ、共通して言えるのは、目的別、環境別こそあれど、どちらも WEB を通しての情報発信ツールであります。

    日本は初期段階の広がり方で、「ホームページ」の事を「ウェブサイト」と理解してしまっているので、ウェブサイトの事を「ホームページ」で代用してるサイトがまだ多くありますが、そこは違いますから、訂正しましょう。

    例外はただ一つだけです。ペラサイト、つまり1枚だけのウェブページで作られたサイトの事です。1枚だけなので、それがホームページでもあります。

    ウェイブサイト、ブログ、HTML、ついでにホームページなどは、インターネットの基本で、今や情報交換に欠かせない名詞であり、同じ概念を持っていないと、コミュニケーションで躓く事が多いので、良い事がありません。

HTMLサイト、ブログ、SNSの違い

    端的に言うと、一方的な情報発信か、コミュニケーションツールかですが、それも一昔の分け方で、今ではそれぞれ近寄りつつあります。

    特にブログは既に HTML サイトのような使い方ができますし、HTMLサイトでもコメントシステムやチャット機能を導入して、読者との距離がぐ~んと近くなりました。

    今日は、もう少しそれぞれの性質の違いを細かく、深掘りして行きたいと思います。

① コーディング

HTMLサイト ⇒ ウェブサイト構築の為の HTML に関する知識が必要です
ブログ ⇒ テンプレートがあるので HTML を知らなくても使えます(※)
SNS ⇒ 既に構築された専用システムですので HTML を知らなくても使えます

   ※ ブログや SNS は一般大衆でも使えるように、プロの技術者達が HTML で作り上げ、環境をを整えたものです。ただ、ブログ等は自分の好みに変えたいと思う人は、HTML の基礎知識だけでも、勉強しなければなりません。自分好みにブログ HTML の中味を変える事は、カスタマイズと言います。

p.s. HTML に関する記事を書きましたので、リンクを追加して置きます。

② 目的別の用途

HTMLサイト ⇒ ブランドイメージと信頼性を強く意識した作りになります(※)
ブログ ⇒ 良質な記事を増やし続け、コンテンツの鮮度を保つ為の更新が必要です
SNS ⇒ コミュニケーションを目的とした個人的な情報を気軽に投稿できます

    ※ HTMLサイトは一度作れば、ずっとほって置けばいいと言うアフィリエイターが多いですが、完璧なものはないので、一般的にそんな事はありません。商品の変更や時代の流れに合ったイメージの伝え方など、メンテナンスは必要です。ただ、ブログほど頻繁に更新する必要はありません。

    しかし、ブログは有益な情報やノウハウを生かす事で認知度を上げられ、お客様に寄り添う事で親近感を感じるファンも作られ、柔軟性が高く、記事数が増える事で検索による入口が広がり、商品やサービス利用のきっかけを作り易いのは事実です。

③ 扱い易いコンテンツ

HTMLサイト ⇒ 固定した特定のコンテンツ
ブログ ⇒ 趣味、雑記、日記等多岐なジャンルに亘り、ごちゃ混ぜでもOK
SNS ⇒ 分野問わず個人的な見方や感じ方がメインです

    HTMLサイトとブログは、集団利益を図る為だったり、個人運用でも広告収益を得る為に有益な情報提供に務めたりしますが、SNS のイメージは「共感」「共有」です。個人的な発信はピンキリですので、最近は「SNS 疲れ」現象が多発しています。

④ コンテンツの劣化

HTMLサイト ⇒ ブランドの顔のようなもので、信頼があれば陳腐化しません(※)
ブログ ⇒ 情報は常に変化するもので、古い情報をほって置くと信用を失います(※)
SNS ⇒ 情報は時間の流れと共に、だんだん姿を消して行きます

    ※ この違いは既に古い認識であって、HTMLサイトとブログの違いと言うよりは、コンテンツの中味による違いです。例えば HTML サイトで社会経済時事を扱えば、いずれは陳腐化し、ブログでも、陳腐化しない情報を扱っているならば、暫く置いても情報の劣化は起こりません。

    ただ、ブログのシステム上、更新しない期間がかなり長くなると、検索エンジンから検索対象外と認識される事があるらしいので、内容が変わらなくても、極端な話ですが1文字だけでも、定期的に更新するといいでしょう。

⑤ 外部アクセスの流入

HTMLサイト ⇒ 閲覧数が大幅に伸びる事はありません
ブログ ⇒ 記事数が増える事で入口が広がり、検索され易くなります
SNS ⇒ SNSの投稿は検索される事がありませんので内部閲覧者のみです

    特定な状況に置いて、例えば流行にハマった時や、主要年齢層の壺にハマった時、或いは大衆の気持ちを動かした時など、急激にアクセスが集まる時があります。この現象はウェブサイト、ブログ、SNS に差はありません。

    興味を持った急増するアクセスを「バズる」と言い、反感を持った急増するアクセスを「炎上」と言い、ビジネスになるなら、好感反感問わず、刺激的な投稿でアクセスを集める「炎上商法」と言うのもあります。

⑥ 影響力

HTMLサイト ⇒ 信頼を徐々に積み上げるものです
ブログ ⇒ ファンが出来、特定な状況でバズる(アクセスが集中する)事があります
SNS ⇒ SNS内での瞬間的爆発力があり、情報の拡散力が強いです(※)

    ※ SNS 内部の投稿は、検索エンジンの検索対象ではありません。そもそもタイムラインをベースにしたフロー型のメディアで、投稿する度に、前の投稿の鮮度は落ちて行きます。そこは HTML サイトとブログとの大差です。

⑦ ネットビジネスにおいて

HTMLサイト ⇒ 本気で副業・起業を考え、ネットビジネスで大きく稼ぎたい人向け
ブログ ⇒ 気ままに長く続けられる人向け
SNS ⇒ 対象年齢などの条件に絞った商品とサービス

    上記で紹介した性質の違いから、所謂「不労所得」を謳っているアフィリエイトは、ブログや SNS ではできませんね、普通に文章を考え、入力し、更新する作業が必要です。

    特にビジネスの為に構築するサイトやブログは、収益に繋げる為のカスタマイズをしたり、SEO対策を講じたりで、HTML の勉強が必要です。

    HTML サイトの場合は、「不労所得」に近い状態にはなれますが、構築が大変で、完成後全くメンテナンスしないと言うのも、ちょっと違うように思います。

    さぁ、ウェブサイトを作りたいあなたは、目的をはっきりして来れば、自然とどんなサイトが良いのか、本記事で見えて来ると思います。ウェブサイトにしますか、ブログにしますか。

    目的がまだ定まらないのであれば、取り敢えずブログから初めながら、模索して行くのがいいと思います。ブログはウェブスキルが無くてもすぐに始められますが、ウェブサイトにはスキルが必要になって来ます。

    つまるところ、コンテンツがどれだけ読者に対して有益であるかどうか、この一点だけは、どんなサイトでも違いはありません。